ワインについて
ヴィンテージ:2014 産地:ピエモンテ州 品種:バルベーラ 輸入元:ヴィナイオータ
【どんなワイン?】
2014年は太陽に恵まれなかった年という事もあり、繊細なブドウであるバルベーラにとっては非常に難しいヴィンテージ。バルベーラに関しては、他の区画は諦めヴィーニャ デル ノーチェのブドウのみを収穫、醸造する決断をした。
2014年はオータ家・第三子ユーキの生まれ年だったという事もあり、全量(5000リットルの大樽2樽)分をヴィナイオータが買い取ることで、ヴィーニャ デル ノーチェではなく「ア ユーキ!」という名前でリリースすることになった(第一子の生まれ年2005年は「ア ユート!」、第二子の生まれ年2009年は「ア ユヅキ!」という名前でリリースされている)。
【どんな造り手?】
アスティ県で一番初めにDOCワインの自家元詰めを行うための登記をした造り手、トリンケーロ。現当主エツィオは3代目に当たります。当初から、自然環境に最大限配慮した農業を心がけ、セラーでも人為的関与を極力避け、納得できないものはボトリングしないワイン造り&大樽での長期熟成を理想としてきました。
元々は40haもの畑を所有していましたが、もっとも条件の良い畑13haほどを残して他はすべて売却もしくは賃貸しに。残した畑のなかでも、最も重要な2区画がワイナリーに隣接した畑ヴィーニャ デル ノーチェとその隣のバルスリーナ。ノーチェは1920年代に、バルスリーナは1930年代にバルベーラが植えられた畑です。粘土質で肥沃な地質を持つアスティ地区ということもあり、施肥をしなくてもアルコール度数の高い、凝縮した果実味を持つワインができると考える彼は一切の肥料を撒かず、ボルドー液以外の化学的な薬剤に頼らない農業を行っています。
バルベーラが主要品種ですが、その他にも9種類のブドウを栽培していて、白とヴィナージュ以外のワインは全て単一品種でリリースさせていますので、ワイナリーの規模を考えると、非常に多種類のワインを造っているといえます。