
ワインについて
ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ “イル・ノーチョ” 2021
畑
品種:プルニョーロ・ジェンティーレ 100%
植樹:1972年
位置:標高330〜350m、南東向き
土壌:石灰質泥灰土を基盤とし、砂・粘土・赤土が混在
醸造
区画ごと・土壌ごとに別々に醸造
フレンチオーク大樽(5〜20hl)で18〜24ヶ月熟成
熟成後にブレンドし、瓶内で1年以上熟成してリリース
備考
1.5haの単一区画ヴィーニャ・デル・ノーチョ由来。
この区画の泥灰土はボスカレッリ内で独特の性質を持つ。
1991年が初リリース。
深み、緊張感、ミネラルが際立つ最上級キュヴェ。
ポデーリ・ボスカレッリ
ポデーリ・ボスカレッリの歴史は1961年に始まる。創業者エジーディオ・コッラーディはジェノヴァやミラノで国際取引に従事しながらも、故郷モンテプルチアーノで高貴なワインを造ることを夢見ていた。彼はチェルヴォニャーノ地区にある半ば放棄された農園を購入し、ワイナリーの基礎を築いた。
その後、娘パオラと夫イッポリート・デ・フェッラーリがワイナリーに加わり、1983年にイッポリートが事故で急逝した後も、パオラは二人の息子ルーカとニコロを育てながら運営を続けた。1988年にルーカが、1996年にニコロが家業に加わり、ワイナリーは新たな発展期を迎えた。政治学を学んだルーカは醸造スタイルを、建築を学んだニコロはセラーや畑の改善を主導し、ボスカレッリはヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノを代表する生産者として知られるようになった。現在は所有敷地50haのうち約30haがブドウ畑であり、2023年からはルーカの息子セバスティアーノも加わっている。
畑はモンテプルチアーノ東斜面のチェルヴォニャーノ地区、標高約300mに広がる。谷へと開く地形は風通しが良く、温暖で乾燥したミクロクリマを形成する。土壌は沖積由来の砂礫・砂が中心で水はけが良く、気品とミネラル感のあるワインを生む。
ワイナリーは畑の中央にあり、収穫期には小さな籠で運ばれたブドウが選果・除梗され、木製タンクで野生酵母発酵が行われる。熟成はセメントタンク、ガラスコーティングタンク、大樽(スラヴォニアまたはフレンチオーク)をワインのスタイルに応じて使い分ける。代表的なヴィーノ・ノービレは年間約5万本、リゼルヴァは約9,000本。単一区画のサンジョヴェーゼ100%「イル・ノーチョ」は、深みと複雑性を備えたプレスティージュワインとして知られ、国際的にも高い評価を受けている。
ボスカレッリはロッソ・ディ・モンテプルチアーノ「プルニョーロ」、IGT「ロッソ・デ・フェッラーリ」など、若々しく親しみやすいスタイルのワインも生産しており、いずれのキュヴェにも一貫した品質の高さがある。