




ワインについて
エトナ ロッソ サン ロレンツォ
標高800mで砂は無く、風化した黒色火山岩が細かくなった黒い典型的火山岩土壌でミネラル豊富。標高800mを超えると夜間の冷え込みが厳しく、葡萄は寒暖差によるストレスで引き締まった味わいになる。醸造はフェウドと全く同じだが、味わいは全く異なる。
ジローラモ・ルッソ
ジローラモ・ルッソは、シチリア島エトナ山の北斜面に広がる家族の畑を背景に、2005年にジュゼッペ・ルッソによって設立されたワイナリーです。もともと音楽家や文学の研究者として活動していたジュゼッペは、父ジローラモの急逝をきっかけに故郷パッソピシャーロへ戻り、代々受け継がれてきたブドウ畑を守りながらワイン造りに身を投じました。ワイナリー名は、父への敬意と家族の歴史を刻むためにその名を冠しています。標高650〜780メートルに位置する畑には樹齢100年以上の古樹も多く、火山岩のシアーレと呼ばれる独特の土壌、冷涼な気候、昼夜の寒暖差といった条件が、力強さと繊細さを兼ね備えたエトナならではのワインを生み出します。ジュゼッペは有機農法を徹底し、短剪定や耕起、銅や硫黄のみを用いた防除など、環境と伝統に寄り添った栽培を行っています。創業から20年足らずで、ジローラモ・ルッソは地域を代表する生産者のひとつとして国際的な評価を獲得し、古き良きエトナの個性を現代的な感性で表現する造り手として注目を集めています。
【蝦夷鮑のタリオリーニ 豪州産 黒トリュフ添え】
海と山の見事なハーモニー。シンプルに黒トリュフだけのパスタも魅力的ですが、ここでは蝦夷鮑が絶妙な存在感を放ちます。海の香りが強すぎず、全体と調和し、コリコリとした独特の食感が楽しめます。不思議と食べ飽きないひと皿です。合わせたいのは、しっかりと酸味のある赤ワイン。そこで選んだのが、入荷後に少し休ませた2022年 エトナ・ロッソ “サン・ロレンツォ”/ジローラモ・ルッソ。コントラーダ(単一畑)の中でも特にフローラルで女性的な印象のワインです。バターの風味がしっかり効いたパスタに、エトナ・ロッソの心地よいタンニンが寄り添います。