




ワインについて
Taurasi Riserva Puro Sangue
アリアニコ100%で造られる、ルイージ・テッチェの代表的赤ワインのひとつ。畑はカンパーニア州パテルノーポリに位置し、面積はわずか1ha。標高500〜600m、石灰を含む砂質粘土土壌で、平均樹齢15年のブドウをコードン・スペロナート仕立てで栽培しています。植樹密度は5,000本/ha、生産量は1haあたり約35hlに抑えられています。
発酵は栗製の開放発酵槽とオークの大樽での自然発酵、果皮とともに40日間の長期マセラシオン。その後、トノーで12ヶ月、大樽(50hl)で12ヶ月熟成し、アッサンブラージュ後さらに24ヶ月間瓶内熟成。亜硫酸は総量22mg/lと極めて低く抑えられています。年間生産本数は6,500本。
ルイージ・テッチェ(Luigi Tecce)
カンパーニア州アヴェッリーノ県パテルノーポリ、トリニタ地区に拠点を構えるワイナリー。カンパーニアを代表するDOCG「タウラージ」の生産地に位置し、現当主ルイージは4代目のブドウ栽培家です。1997年に家業を継ぎ、わずか1ヘクタールから栽培を開始。代替わりを機に化学肥料や除草剤、機械作業をやめ、祖父母の感性を受け継ぎながらも自らの哲学を加えました。
現在の畑は約5ヘクタール。歴史的区画には樹齢100年以上の古木が残り、多くが伝統的な「ラッジエーラ・アヴェッリネーゼ」仕立て。標高500〜600m、南向きの畑では除草剤や殺虫剤は一切使用せず、必要に応じて銅と硫黄のみで防除を行います。自然との調和を重視し、土壌・気候・樹のバランスを探りながらブドウを育てています。
ルイージは「ワインの詩人」と呼ばれるほど独自の感性を持ち、反骨精神を映したアリアニコのワインを手がけます。代表作には「サティリコン(Irpinia Campi Taurasini Satyricon)」、「ポリフェモ(Taurasi Poliphemo)」、「プーロ・サングエ(Taurasi Puro Sangue)」があり、その力強さとエネルギーはイルピニアのワインシーンでも異彩を放っています。
-
創業年:2003年
-
栽培面積:5ha
-
主要品種:アリアニコ
-
年間生産量:約23,000本
【北海道産 白老牛の炭火焼き】
【熊本県産 赤茄子のココット焼き】
レガーロのスペシャリテである白老牛の炭火焼きに合わせたのは、2014年 タウラージ・リゼルヴァ “プーロ・サングエ”/ルイージ・テッチェ。夏のレガーロは南イタリア、特にシチリアをイメージした皿が多く、ワインも自然とシチリア産が中心になります。しかしメインディッシュには、これまでサンジョヴェーゼやネッビオーロを合わせることが多く、それだけ優れたワインが多いということでもあります。そんな中、このタウラージは、これからの夏のレガーロを象徴する存在になるかもしれません。程よくこなれた味わいで、しっかりとしたタンニンながら硬さはなく、まさにコースの締めにふさわしいペアリングでした。