

ワインについて
【ワインについて】
ヴァッレ ダオスタ州との州境にあるカレーマでは、ヴァルテッリーナから伝播してきたと考えられているネッビオーロが急峻な斜面にある段々畑で栽培されている。DOCカレーマのゾーンで収穫したブドウが使われているが、醸造した場所がカレーマの外であったためにカレーマと名乗ることができず、2015年と2016年は「バッティト デル マレット」という名前でのリリースとなった。醸造場所をカレーマ内に移転し、2017からはDOCカレーマの名前でリリースされている。
約7割のブドウを除梗、残りを徐梗せずに約40日間のマセレーション&醗酵。圧搾後ステンレスタンクで半年、2年目のバリックで18ヶ月熟成。
【造り手について】
モンテ・マレット(Monte Maletto)
「英雄的で、粘り強く、反骨的」──ソルダーティが“太陽と岩の味”と称えたカレーマの地を体現するワイン。自然への敬意と、忍耐と献身から生まれる味わいです。
創業者ジャン・マルコ・ヴィアーノは、ヨーロッパの星付きレストランでソムリエとして活躍した後、故郷イヴレーアに戻り、直感に導かれるようにカレーマの放棄寸前の段々畑を引き継ぎました。2015年に初ヴィンテージをリリースして以来、伝統的なパーゴラ仕立てを守り、自然農法で健全なブドウを育てています。
カレーマは標高400〜600mの冷涼な山岳地帯で、雨が多く栽培条件は厳しい一方、石造りの支柱が昼夜の寒暖差からブドウを守る独自の畑が広がります。最盛期に64haあった畑も一時は13haにまで減少しましたが、若手生産者たちの挑戦により再び息を吹き返しつつあります。
ヴィアーノは約0.9haの畑から年間2,000本ほどを生産し、農薬はボルドー液のみ、施肥なし、2017年からは野生酵母発酵を実践。エルバルーチェで仕立てる「Vecchie Tonneaux」「Genesis」、ネッビオーロ主体の「Battito del Maletto」など、土地の個性を真摯に映し出すワインを造り続けています。