
ワインについて
ワインについて
クルアゼ
産地:オルトレポー・パヴェーゼDOCG(ロンバルディア州)
タイプ:ロゼスパークリング
品種:ピノ・ネロ100%
熟成:瓶内熟成40カ月
北緯45度の丘陵地「ヴァッレ・デイ・プラーティ」区画のピノ・ネロを使用した、マッツォリーノのロゼ・スプマンテ。石灰と石膏を多く含む土壌がもたらすミネラル感と、長期熟成による繊細でクリーミーな泡立ちが特徴。
淡いロゼ色に銅の輝き。赤い果実や柑橘の香りに、熟成由来のブリオッシュのニュアンス。口当たりはきめ細かく、いきいきとした酸と塩味が調和し、上品な余韻が続く。
魚介のカルパッチョや甘みのある甲殻類、上質な生ハムやタルタルなどに最適。
イタリアを代表するピノ・ネロの産地が生んだ、エレガントで食中に寄り添う一本。
ワイナリーについて
テヌータ・マッツォリーノは、パヴィアの街とブドウ畑を見晴らすコルヴィーノの丘に建つ19世紀の邸宅を拠点とするワイナリーである。創設者のエンリコ・ブラジョッティはフランス家系の出身で、国を超えて散らばる家族が集まる場所を求め、1980年にオルトレポーの地にたどり着いた。この土地を「マッツォリーノ(出会いが生まれる舞台)」と名付け、家族が集うテーブルに美味しいワインが並ぶようにとの思いでワイナリーを設立した。
オルトレポーDOCはミラノから南に約30分の場所にあり、古くからフランスとの関わりが深い地域である。ピノ・ネロやシャルドネといったフランス由来の品種が栽培され、ミラノの食卓を支えてきた。ピエモンテがスプマンテの産地として発展して以降は、ピノ・ネロの供給地としても重要な役割を果たした。その景観や文化から「古き良きピエモンテ(Vecchio Piemonte)」とも呼ばれている。
エンリコの娘サンドラが後を継ぎ、現在は孫のフランチェスカが三代目としてワイナリーを率いている。彼女たちは代々の思いを受け継ぎながら、新しい時代のワイン造りに取り組んでいる。22ヘクタールの畑を改修し、建築家ロレンツォ・ヴェルニの設計による新しい醸造所を建設した。敷地内には果樹園や家畜も共存し、自然と調和した小さな楽園のような環境を形成している。
1980年頃、ピノ・ネロを白ワインとして醸造していた時代に、ピエモンテのジャコモ・ボローニャから「この地は赤ワインとしてのピノ・ネロに適している」と助言を受けた。この言葉がマッツォリーノにとって、そしてオルトレポー全体にとって大きな転機となった。