
ワインについて
【白】ソーヴィニヨン
ヴィンテージ:2022 価格:¥5,940 品種:ソーヴィニヨン
【どんなワイン?】
輝きのあるストローイエローに黄金のニュアンスを帯びた色調。
香りは黄リンゴやアプリコット、イエロープラムを思わせる果実に、オレンジやカラマンボラ(スターフルーツ)、イエローローズの華やかさが重なります。白い石のようなミネラル香が、バニラやアニス、ハーブの繊細なニュアンスと溶け合い、上品で奥行きのある印象を与えます。
口に含むと、やわらかさと温かみを感じつつ、フレッシュな酸とミネラルが絶妙なバランスを保っています。アプリコットやシトラス、スイートスパイス、地中海ハーブの風味が長く続く、豊かな余韻を持つワインです。
クリーミーなソースのパスタやリゾット、白身魚のオーブン焼きに好相性。オレンジやフェンネル、松の実やアーモンドを合わせたサーモンの温サラダにもよく合います。
【どんな造り手?】
モヴィアは18世紀から続くスロヴェニアの名門ワイナリーで、スロヴェニアとイタリア・フリウリにまたがる畑でワインを造っています。すべての畑でビオディナミ農法を実践し、スロヴェニア初のオーガニック認証も取得しました。1820年、モヴィア家の娘がクリスタンチッチ家に嫁いだことをきっかけに現在の形となり、第二次世界大戦中も自由なワイン造りを続けることができた数少ない生産者です。現当主アレシュ・クリスタンチッチは、パドヴァ大学で醸造学を学び、ロマネ・コンティやペトリュスで研修した経歴を持ちます。収穫はすべて手摘みで、収穫後2時間以内に発酵を開始。清澄や濾過は行わず、瓶詰め時にごく少量の亜硫酸を加えるのみです。モヴィアでは単一区画ごとの個性を大切にし、20年以上の古木に成長するまでは実を付けず、深く根を張らせてからようやく収穫に使います。ブルダとコッリオの泥灰質土壌「ポンカ」が育むブドウはミネラルに富み、昼夜の寒暖差が香りと酸の調和を生みます。亜硫酸無添加のルナーやプーロはモヴィアを象徴するシリーズで、自然発酵と長期熟成によって果実の生命力と土地のエネルギーをそのまま表現しています。息子ランが9代目として哲学を受け継ぎ、自然と人が共に生きるワイン造りを次の世代へとつないでいます。