
ワインについて
【白】ソーヴィニヨン・ヴェール
ヴィンテージ:2023 価格:¥5,280 品種:ソーヴィニヨン・ヴェール(フリウラーノ)
【どんなワイン?】
澄みきったストローイエローの色調で、グラスの内側をゆっくりと伝う密度のあるテクスチャーを持ちます。
香りは明確で、洋梨や青リンゴ、グーズベリー、イエローグレープフルーツ、レモンピールを思わせるフレッシュな果実に、ジャスミンの花や青草、緑茶、ホワイトペッパーのニュアンスが重なります。
味わいはやわらかく口中を満たしながらも爽やかで、ミネラルがしっかりとした輪郭を与えています。活き活きとした酸が印象的で、グリーンフルーツやシトラスの風味が余韻まで心地よく続きます。ミディアムボディながら洗練されたバランスを備え、長く楽しめるエレガントな仕上がりです。
冷やしてアペリティフとして楽しむのはもちろん、刺身や魚・肉のカルパッチョ、さまざまな魚介の生料理と好相性です。
【どんな造り手?】
モヴィアは18世紀から続くスロヴェニアの名門ワイナリーで、スロヴェニアとイタリア・フリウリにまたがる畑でワインを造っています。すべての畑でビオディナミ農法を実践し、スロヴェニア初のオーガニック認証も取得しました。1820年、モヴィア家の娘がクリスタンチッチ家に嫁いだことをきっかけに現在の形となり、第二次世界大戦中も自由なワイン造りを続けることができた数少ない生産者です。現当主アレシュ・クリスタンチッチは、パドヴァ大学で醸造学を学び、ロマネ・コンティやペトリュスで研修した経歴を持ちます。収穫はすべて手摘みで、収穫後2時間以内に発酵を開始。清澄や濾過は行わず、瓶詰め時にごく少量の亜硫酸を加えるのみです。モヴィアでは単一区画ごとの個性を大切にし、20年以上の古木に成長するまでは実を付けず、深く根を張らせてからようやく収穫に使います。ブルダとコッリオの泥灰質土壌「ポンカ」が育むブドウはミネラルに富み、昼夜の寒暖差が香りと酸の調和を生みます。亜硫酸無添加のルナーやプーロはモヴィアを象徴するシリーズで、自然発酵と長期熟成によって果実の生命力と土地のエネルギーをそのまま表現しています。息子ランが9代目として哲学を受け継ぎ、自然と人が共に生きるワイン造りを次の世代へとつないでいます。