ワインについて
ヴィーノ ビアンコ ミッレウーヴェ
「ミッレウーヴェ」とは、イタリア語で“千のブドウ”という意味。
フリウリのさまざまな丘で育つ、フリウラーノ、ソーヴィニヨン、シャルドネ、マルヴァジーア、リースリングをブレンドして造られる白ワインです。
このワインの面白さは、その成り立ちにあります。
ボルゴ・デル・ティリオでは、ブドウ品種だけでなく、それぞれの畑が持つ個性をワインに表現するため、区画ごとにブドウを分けて醸造します。そして熟成中の樽を選別し、それぞれの上級キュヴェを造り上げていきます。
その過程で、作業上個別に管理することが難しくなったワインや、上級キュヴェを選別した後に残ったワインをベースに造られるのが「ミッレウーヴェ」です。
つまり、最初から手頃な価格のワインとして別の造りをしているわけではありません。
使用するのは上級ワインと同じ高品質なブドウ。畑では収量を抑え、厳しくブドウを選別し、潰れないよう小さなケースで収穫。白ワインは優しくプレスし、小さな木樽で発酵させます。
単一の畑に由来する明確な個性こそありませんが、ボルゴ・デル・ティリオの栽培と醸造のクオリティーを、そのまま楽しめるワインです。
熟した果実のふくらみと木樽由来のニュアンスがあり、しっかりとしたボディー。一方で高い酸と塩味を感じさせるミネラル感が全体を引き締め、余韻はすっきり。
ボルゴ・デル・ティリオのワインを初めて飲む方にも、ぜひおすすめしたい一本です。
【産地】
フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州
【品種】
フリウラーノ、ソーヴィニヨン、シャルドネ、マルヴァジーア、リースリング
【土壌】
泥灰岩と砂岩が交互に重なる、始新世に形成されたフリッシュ土壌
【醸造】
250Lの木樽で発酵。その後、250Lの木樽で数カ月熟成。
ボルゴ・デル・ティリオ
イタリアを代表する白ワインの銘醸地、フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州コッリオの造り手。
当主ニコラ・マンフェッラーリは、もともと薬学を学び、薬剤師として働いていました。
転機となったのは1981年。父ジュゼッペの他界をきっかけに、3haにも満たなかった家族のブドウ畑を引き継ぎ、ワイン造りの道へ進みます。
醸造家でも農学者でもなかったニコラは、化学や生物学の知識をベースに、自ら観察し、試し、データを蓄積しながら独自のワイン造りを構築していきました。
彼が特に重視したのが「畑の違い」です。
コッリオは、泥灰岩と砂岩が幾層にも重なるフリッシュと呼ばれる特殊な地質を持ち、斜面の向きや標高、海と山から吹く風によって、小さなエリアの中にもさまざまなミクロクリマが存在します。
ニコラは1982年から畑の区画ごとにブドウを分けて醸造し、その結果を記録。長年にわたって蓄積したデータから、それぞれの畑とブドウ品種の個性を追求してきました。
彼を象徴する品種がフリウラーノ(旧トカイ・フリウラーノ)。
かつては酸が低く、重たいワインになりやすいと考えられていたこの品種に対し、ニコラは完熟したブドウを収穫し、シャンパーニュの技術から着想を得た優しいプレスを採用。1982年には、現在まで続く代表作「ロンコ・デッラ・キエーザ」の最初のヴィンテージを造り上げました。
既成概念にとらわれず、畑を観察し、考え、試す。
その積み重ねから生まれる、緻密でありながら力強さを持った白ワインこそ、ボルゴ・デル・ティリオの大きな魅力です。