

ワインについて
【ワインについて】
2017年までエルバルーチェ ディ カルーソの名前でリリースされていたこのワインは、2018年のDOC官能試験で落とされてヴェッキエ トノー(古い木樽)に名前を変更。エルバルーチェは16世紀前半の文献からその存在を確認することができる地品種で、ピエモンテ州のカルーソ近郊のみで栽培されている。
エルバルーチェは「光のハーブ」という意味で、収穫が近づく秋になるとエルバルーチェの果実が光を取り込んでさまざまな鮮やかな色を纏うことから、ギリシャ語で「夜明けの光」「太陽神と夜明けの神との間に生まれた女神」を表すアルバルーチェと呼ばれていたことに由来して名付けられた。酸がしっかりとした品種であるため、この地域ではスプマンテ、白ワイン、パッシートとして愛されてきている。
標高400mの棚仕立ての区画のエルバルーチェを収穫後、ダイレクトプレスし、樫の使い古した木桶(ヴェッキエ トノー)にてアルコール醗酵と熟成を行う。
【造り手について】
モンテ・マレット(Monte Maletto)
「英雄的で、粘り強く、反骨的」──ソルダーティが“太陽と岩の味”と称えたカレーマの地を体現するワイン。自然への敬意と、忍耐と献身から生まれる味わいです。
創業者ジャン・マルコ・ヴィアーノは、ヨーロッパの星付きレストランでソムリエとして活躍した後、故郷イヴレーアに戻り、直感に導かれるようにカレーマの放棄寸前の段々畑を引き継ぎました。2015年に初ヴィンテージをリリースして以来、伝統的なパーゴラ仕立てを守り、自然農法で健全なブドウを育てています。
カレーマは標高400〜600mの冷涼な山岳地帯で、雨が多く栽培条件は厳しい一方、石造りの支柱が昼夜の寒暖差からブドウを守る独自の畑が広がります。最盛期に64haあった畑も一時は13haにまで減少しましたが、若手生産者たちの挑戦により再び息を吹き返しつつあります。
ヴィアーノは約0.9haの畑から年間2,000本ほどを生産し、農薬はボルドー液のみ、施肥なし、2017年からは野生酵母発酵を実践。エルバルーチェで仕立てる「Vecchie Tonneaux」「Genesis」、ネッビオーロ主体の「Battito del Maletto」など、土地の個性を真摯に映し出すワインを造り続けています。