
ワインについて
【どんな造り手?】ファタローネ
プーリア州ジョイア・デル・コッレに拠点を置くファタローネは、19世紀末から続く家族経営のワイナリーです。現当主パスクアーレ・ペトレーラの祖先ニコラ・ペトレーラが、風通しと日照に優れたスピノマリーノの丘に畑を開いたことからその歴史が始まりました。
ワイナリー名「ファタローネ」は、二代目フィリッポ・ペトレーラの愛称に由来し、「抗いがたい魅力を持つ男」「人を惹きつける男」といった意味を持つ言葉です。誰からも愛された彼の人柄を象徴する名前として、現在も受け継がれています。
1987年には、ジョイア・デル・コッレDOCとして初めてプリミティーヴォ単一品種のボトリングを実現。南イタリアらしい豊かな果実味を持ちながらも、冷涼感やミネラル、酸を備えたプリミティーヴォを追求し、この地域を代表する生産者として高い評価を獲得してきました。
畑は標高365mのムルジア丘陵に位置し、石灰質と赤土、海洋化石を含む土壌が特徴。有機農法で栽培されたブドウは、セラーの周囲の畑から“0km”で運び込まれ、野生酵母による自然発酵、大樽熟成を経て仕上げられます。
また、プリミティーヴォ特有の“ラチェーミ”と呼ばれる二番成り果実を活用することで、豊かな果実味だけではない酸や軽やかさを表現。セラーではクラシック音楽や自然音を流しながら熟成を行うなど、細部まで徹底した哲学のもとでワイン造りを行っています。
ジョイア・デル・コッレ
品種:プリミティーヴォ
【どんなワイン?】
1987年、ジョイア・デル・コッレDOCとして初めて単一品種でボトリングされた、ファタローネを代表するプリミティーヴォ。南イタリアらしい豊かな果実味を持ちながらも、この土地ならではの冷涼感とミネラルを備えています。
収穫されたブドウはセラーへすぐに運び込まれ、温度管理下で野生酵母による自然発酵を実施。ステンレスタンクを中心に熟成を行うことで、果実味と土地の個性をストレートに表現しています。
スミレを帯びた濃いルビーレッド。熟したダークチェリーやプラム、クロイチゴを思わせる果実味に、ほのかなスパイスやロースト香。後味にはジョイア・デル・コッレのプリミティーヴォ特有のアーモンドを思わせるニュアンスが感じられます。
柔らかな口当たりながら、石灰質土壌由来のミネラルと酸が全体を引き締め、重たさを感じさせないバランスの良さが魅力です。