
ワインについて
【どんなワイン?】
日本で熟成させた貴重なバックヴィンテージ!
ソーヴィニョン100%。DOCフリウリ・イゾンツォに位置する、石灰質と砂利を含む畑で栽培された平均樹齢30年のブドウを使用。昼夜の寒暖差に恵まれた環境が、アロマの複雑さと伸びやかな酸を生み出します。
収穫後は温度管理下で発酵を行い、ステンレスタンクで約5ヶ月熟成。その後さらに瓶内で5ヶ月間落ち着かせてからリリースされます。
緑がかった輝きのある麦わら色。ソーヴィニョンらしい爽やかなアロマを持ちながらも、青さが前面に出過ぎず、熟した黄桃やマンゴー、アプリコット、パイナップルを思わせる豊かな果実香が印象的です。ほのかに感じる黄色いピーマンのニュアンスが全体を引き締め、フリウリらしい品の良さを感じさせます。
口当たりはふくよかで柔らかく、それでいてしっかりとした酸とミネラル感が全体を支えています。香りの華やかさに対して味わいは非常にバランスが良く、過剰な主張をせず自然に飲み進められるスタイル。余韻には果実の柔らかさと心地よい塩味が穏やかに続きます。
蒸し甲殻類、ホタテのグラタン、アンチョビ料理、魚介のラヴィオリなどと好相性。フリウリのソーヴィニョンらしい繊細さとエレガンスを感じられる1本です。
【どんな造り手?】ラ・ベッラノッテ
ラ・ベッラノッテは、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州ファッラ・ディソンツォに位置する家族経営のワイナリーです。フリウリ・イゾンツォDOCとコッリオDOCの境界に畑を所有し、フリウリを代表する白ワイン産地ならではのミネラル感と透明感を備えたワインを生み出しています。
“La Bellanotte(美しい夜)”という名前は、17世紀から残る館「Villa Baselli」に由来しています。かつて一夜の賭け事で館と土地を失い、再び取り戻したという逸話や、貴族の恋愛譚など、この土地には数々の物語が残されています。
ワイナリーの歴史は、戦争をきっかけに生まれた二つの家族の友情から始まります。第二次世界大戦中にフリウリを訪れていたパオロ・ベナッシの祖父が、戦後再びこの地を訪れた際に、クリスティーナ・ヴィシンティン家と出会ったことが全ての始まりでした。1985年、両家の想いを受け継ぐ形でラ・ベッラノッテが正式にスタートします。
現在ワイナリーを率いるパオロ・ベナッシは、建築を学んだ異色の経歴を持つ人物。自ら設計した醸造所、芸術性を感じさせるラベル、そして自由な発想と情熱に溢れたキャラクターは、ワインにも強く反映されています。BIO認証こそ取得していませんが、畑では無農薬栽培やSO2使用量の抑制など、自然への敬意を重視したアプローチを実践しています。
畑はイソンツォ川沿いに広がり、石灰質土壌に河川由来の丸い小石が混ざる独特な地層を形成しています。さらに鉄分を含む赤色土壌と粘土層が地下に十分な水分を保持し、ブドウに凝縮感とミネラル感を与えています。アドリア海とアルプスに囲まれた穏やかな気候と昼夜の寒暖差も、この土地ならではの繊細なアロマを育みます。
パオロは「偉大なワインには必ず詩情(Poesia)が宿る」と語ります。ラ・ベッラノッテのワインには、フリウリの土地の個性だけでなく、人と人との友情、歴史、そして物語が静かに溶け込んでいます。