緻密に考えられたバランスと複雑さ、奥に見える土地の強い個性。トレンティーノという厳しい環境に向き合い続けた最高の造り手ロヴェレートから北へ5kmほど、piccolo dolomiti(小さなドロミテ渓谷)と呼ばれている渓谷の間に広がるマルツェミーノのブドウ畑。反面、少し山に入れば、石灰岩、砂、険しい斜面に包まれたブドウ畑が広がっている。それぞれの環境、栽培、品種、数えきれないほどの実践と検証を繰り返してきたエウジェニオ。カベルネやメルローの持つ本質、マルツェミーノが見せる素直さ、そしてノジオーラの新しい可能性。醸造においても同じ、彼の探究心の強さには絶句してしまう。マセレーション(果皮浸漬)の意義、野生酵母による醗酵とその効果、熟成による変化。すべての意味を追求する彼のたどり着いた答えは、とてもシンプルなものだということ。これからの変容と兆しを感じる造り手。







ワインについて
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No.1【ロゼ泡】フリザン ロザート/ イルファルネート
ヴィンテージ:2021年 価格2,420円 産地:エミリア ロマーニャ州 品種:サラミーノ主体、 ランブルスコ グラスパロッサ、スペルゴラ 輸入元:エヴィーノ
【どんなワイン?】
黒ブドウは約1晩の浸漬、白ブドウを加えて共に圧搾し醗酵。冷蔵保存していたランブルスコのモスト(果汁)加え、
再び醗酵が始まってからボトル詰め。春先の気温上昇を利用して瓶内で醗酵を終える。オリ残したままリリース。古典では白ブドウを加えていたというランブルスコの原点ともいえるロゼ。2021は果皮まで完熟したヴィンテージで色もやや濃い目。少しガスは控えめながら、乾いたタンニンと切れのある酸は、空腹感を呼び覚まします。例年通り、果実の甘い香りからの切れのある飲み口、テーブルに必要不可欠な魅力的なロゼ。
【どんな造り手?】
レッジョ エミリアの南にあるカステッララーノの町。当主のマルコ ベルトーニは2001年、町から離れた丘陵地に念願の土地を手に入れ、ゼロからのブドウ栽培を開始する。畑は標高250m、サッスオーロを含むこの当たりは強い粘土質を持ち、年間の降雨量が少なく非常に乾燥している、この辺りではほとんど見られなくなった、手作業によるブドウ栽培にこだわるマルコ。湿度の問題が起きない畑では、当然カビの影響がほとんどないため、ボルドー液を必要としない環境が整うことに驚く。樹に全く負荷をかけない、自然環境と樹の自己管理力を尊重する栽培を心がけている。醸造は、彼の理想ともいえる日常を感じるワイン、幼い頃に見てきたサッスオーロの情景を尊重したワイン造り。不必要な介入を避け、冬場の寒さを利用してオリ引きするなど、あくまでも地元の手法にこだわるマルコ。ワインはどれも果実をそのまま感じつつも、決して飲み飽きない気軽さを持っています。経験の少なさを補うのに十分な環境と素材の良さ。将来性を感じる造り手です。
No.2【ロゼ】リフレッソ ローズィ/ ローズィ エウジェニオ
ヴィンテージ:2021年 価格4,180円 産地:トレンティーノ アルト アディジェ州 品種: マルツェミーノ、メルロー、カベルネ ソーヴィニヨン 輸入元:エヴィーノ
【どんなワイン?】
ポイエーマやエゼジェズィの畑より収穫したブドウ。黒ブドウより醸造したロゼに、白ブドウの果皮を加えて1か月のマセレーション突飛な手法でありながら、繊細さ、柔らかさを持った個性的なロザート。2021は酸があり凝縮したヴィンテージ。白のヴィナッチャの比率が増えたことも関係し、これまで以上に素晴らしい飲み心地。これまでのリフレッソローズィの中で、間違いなく一番のクオリティを持ったヴィンテージです。
【どんな作り手?】
No.3【赤】ロッソ ディ モンテプルチアーノ /ファネッティ
ヴィンテージ:2006年 価格3,300円 産地:トスカーナ州 品種: プルニョーロ(サンジョヴェーゼの亜種)カナイオーロ、マンモーロ 輸入元:エヴィーノ
【どんなワイン?】
収穫後、大型のセメントタンクにて約2週間のマセレーションを行い、野生酵母による醗酵を促す。圧搾後、使い込んだ大樽(20~30hl)にて24か月以上熟成。途中適宜オリ引きを行い、ノンフィルターにてボトル詰め。
【どんな造り手?】
ルネッサンス期の古い街並みが残る、歴史ある街モンテプルチアーノ。この土地で古くよりワイン造りを行ってきたファネッティ家。1920年代、当主アダモによって、「Vino Nobile di Montepulciano」という名が付けられた。のちにノービレの始祖となった家族でありながら、まったくもって堅実に、当時のワイン造りを継承してきた造り手。大型のセメントタンク、30年以上使い続けるイタリア産の大樽、、、etc。最低でも4年間を樽の中で過ごすという伝統のワイン造りは、今では明らかにマイノリティとして扱われてしまうことも少なくない。味わい、雰囲気、ボトルに至るまですべてに感じる懐かしさと素晴らしさ。時間をかける意味、変わらないことの大切さを再認識させてくれる造り手。