ワインについて
濁りプロセッコ「コルフォンド」の元祖
プロセッコとはグレラ種を使ったヴェネト州の発砲性ワインです。通常はシャルマー製法で大きなタンクでまとめて二次発酵しオリを取り除いて瓶詰めされますが、昔ながらの製法でオリを残した濁りの微発泡ワインを「コルフォンド」と呼びます。
ここ数年はイタリアでも大ブームで様々な産地、品種でコルフォンド(メトードアンチェストラーレとも呼ばれます)が見られますが、コスタディラは15年前から造っています。
「ぐるぐる」という名前
2018年に輸入元の「37ワインズ」さんとコスタディラのお付き合いが10周年を迎え、何か記念ラベルでも作ろうということになりました。日本でコスタディラのワインは酒屋やレストランの顧客からラベルのデザインから「ぐるぐる」の愛称で親しまれており、日本向けにラベルに「ぐるぐる」と表記したことが始まりです。当時の当主エルネスト氏は2018年に他界してしまい、「エルネストとの関係をいつまでも忘れないために」エチケットに「ぐるぐる」の名前を残しました。(日本向けラベル)
「280slm」「330slm」「450slm」とは?
slmとはイタリア語でsul livello del mare = 海抜という意味で畑の位置を示しています。日本のワイン用語だと「標高」と同じ意味です。したがってワインはそれぞれ畑の標高が違います。「ぐるぐる」のワインごとの違いはそれだけでなく、450slmには「オレンジワイン」のように発酵時にブドウの皮を漬け込んでいるため、よりしっかりした味わいです。「オレンジワイン」の「コルフォンド」もコスタディラが初めてかもしれません。
ヴィンテージ:NV タイプ:微発泡 産地:ヴェネト州 品種:グレラ、ビアンケッタ、ヴェルディーゾ 輸入元:37ワインズ 価格:¥4290
【どんな造り手?】
コスタディラは、エルネスト・カッテル氏らが始めた蔵元。エルネストは、コルフォンドと呼ばれる昔ながらのフリッツァンテを世に知らしめた功労者の一人で、惜しまれつつも2018年7月に他界。現在はもう一人の主要メンバーであったミケーレが中心となってワイン造りを行っている。彼らのフリッツァンテはIGTの白としてリリースされているが、そのスタイルはかつて存在した昔ながらのプロセッコそのものである。コスタ・ディ・ラの造る伝統的プロセッコを模したワインは、パーティフィズと化した現代のプロセッコとは異なり、コルフォンドと呼ばれ、酵母添加や澱引きを伴わない瓶内二次発酵方式により造られる。
【どんなワイン?】
畑 ルモン(カンペア・ディ・ミアーネ)
南及び南東向き 泥灰・粘土質浅層土壌 樹齢30-40年 ドッピオ・カポヴォルド方式
収穫 ハンドピック 9月下旬 - 10月中旬
醸造 メトド・アンチェストラーレ 天然酵母による1次発酵(5hl ステンレスタンク)
マセレーション 瓶内2次発酵 ポンピングオーバー ノンフィルター SO2無添加
生産本数 8,300本
SO2 2 mg/l
熟した桃やアプリコットのような濃いイエロー。ミネラルのノートとほろ苦さのあるエレガントな仕上がり。