ワインについて
【マルサラワインについて】
マルサラ酒はD.O.C.(原産地統制呼称)として、原産ブドウの種類や栽培エリア、醸造方法など全て伝統的な手法を用いるよう定められています。
1.ブドウからモスト(ジュース)を搾汁
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2.発酵させ、ブランデーやワイン蒸留酒などを添加
糖度を残したままアルコール度数を高める
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3.オーク樽で熟成
マルサラ酒は、熟成年数の違いや甘さ(1L当たりの残存糖分)の違いによって様々なタイプに分けられます。
<タイプ>
・Fine (フィーネ) アルコール度数17% 熟成期間1年
・Superiore(スペリオーレ) アルコール度数18% 熟成期間2年
・Superiore Riserva(スペリオーレ リゼルヴァ) アルコール度数18% 熟成期間4年
・Vergine(ヴェルジネ) アルコール度数18% 熟成期間5年
・Vergine Stravecchio(ヴェルジネ ストラヴェッキオ) アルコール度数18% 熟成期間10年
<甘さ>
・セッコ(辛口) 残存糖分40g/L未満
・セミ セッコ(半辛口) 残存糖分40~100g/L
・ドルチェ(甘口) 残存糖分100g/L以上
産地:シチリア州 品種:グリッロ 輸入元:モンテ物産
【どんなワイン?】
1800Lと300Lのオーク樽で7年以上熟成させたリゼルヴァタイプのマルサラワインです。トパーズのような輝きのある琥珀色。ナツメヤシやアプリコット、煮詰めたプルーンの豊かな香りは、デザートワインに最適です。焼き菓子やドライフルーツ、ナッツと合わせてお楽しみください。
【どんな造り手?】
シチリアが世界に誇るマルサラワイン。スペインのシェリー酒やポルトガルのポート酒などと並んで、長期輸送に耐え得るよう酒精を強化したワインです。
もともとは、18世紀大航海時代、イギリス人貿易商ウッドハウスが、シチリア西端の港町マルサラで出会った白ワインにアルコールを添加したのが始まりです。その後、このウッドハウスと手を組み、1833年に起業したのがヴィンチェンツォ・フローリオ氏。当時から近代的な考えのもと、輸送に便利な海に近い土地に醸造所を建築する傍ら、大々的な広告を打ち、イタリア国内外にマルサラを紹介していきました。まさに"マルサラワイン"の歴史はフローリオが培ってきたといっても過言ではないのです。
現在は、マルサラワイン製造者としてトップシェアを誇り、アメリカ、イギリス、フランス、日本をはじめとする世界35カ国に向けて輸出をしています。シチリアの伝統ワインを総合的にプロデュースする、という壮大なプロジェクトのもと、21世紀の今も躍進し続けています。