








ワインについて
エノテカオグラワインセット!
ついにラディコンのワインセットを組める日が来てしまいました。
エノオグを立ち上げて2年半。この日を夢見ておりました。
現在の当主のサシャ・ラディコンから造り始めた比較的熟成の若いカジュアルなワインのおかげで、生産本数の増えて割り当てが今までよりは多くなりました。
ナチュラルワインの伝説的な造り手「ラディコン」をお楽しみください。
自宅でイタリア料理を作ってイタリアワインを飲んで二日酔い?になりましょう!
セットなので価格もお求めやすく、さらに送料無料です。(一部地域除く)
【どんな造り手?】ラディコン
Radikon(ラディコン)は、イタリア北東部フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州のオスラーヴィアに拠点を構えるワイナリーです。ラディコン家は1807年にこの地に居を構え、1920年に現当主サシャの祖父が本格的にワイナリーとしての活動を始めました。1980年には父スタニスラオ(スタンコ)が引き継ぎ、それまで量り売りしていたワインを自家でボトリングするようになり、シャルドネやソーヴィニヨンといった国際品種を用いてフリウリを代表する白ワインの生産者として高い評価を得るようになります。
ただし、当時は赤ワインが白ワインよりも高く取引される傾向にありました。その理由を考えたスタンコは「赤の方が複雑で価値があると見なされているからではないか」と疑問を抱き、白ワインでも赤ワインと同様に複雑な味わいを引き出せる方法を模索します。その答えが、皮や種を使って仕込む伝統的なマセレーションでした。1995年から土着品種リボッラ・ジャッラで実験的に導入し、強い確信を得たことで97年以降は白ワインの全生産に長期マセレーションを取り入れるようになります。同時に畑では除草剤や化学肥料を使わない農法へと転換し、自然な栽培と醸造の両面で新しい方向性を確立しました。
ラディコンの白ワインは2〜3か月間のマセレーションを経て仕込まれ、樽で3年、瓶でさらに3年寝かされ、収穫から約6年後にようやくリリースされます。赤ワインに至っては10年を経てから世に出ることもあります。こうした徹底した時間のかけ方が、他に類を見ない複雑さと熟成力を備えたワインを生み出しています。
2009年には息子のサシャが経営に本格的に参加し、長期熟成によるリリースの遅さを補うため、比較的早く市場に出せる「Sライン」を導入しました。これによりリスクを分散すると同時に、上級キュヴェにいっそうの注目を集めることにもつながりました。2016年、スタンコが62歳で亡くなった後は、サシャと母スザーナがその意志を受け継ぎ、今日もラディコンの哲学を守りながら進化を続けています。
ラディコンは、ヨスコ・グラヴネルと並んで「オレンジワイン」の象徴的存在であり、自然派ワインの歴史に大きな足跡を残した造り手です。彼らのワインは単なる飲み物ではなく、フリウリの土地と家族の信念を体現した表現そのものだといえるでしょう。
No.1【白】ビアンコ ポップ
ヴィンテージ:2024 ¥4070 品種:リボッラ ジャッラ、フリウラーノ、マルヴァジーア、モスカート
【どんなワイン?】
スロヴェニア側に所有する畑で獲れたブドウで造られるワイン。数日間の醸し醗酵、ステンレスタンクでの約8か月の醗酵&熟成の後にボトリングしたワイン。
No.2【白】スラトニック(2本入り)
ヴィンテージ:2022 ¥6160 品種:シャルドネ、フリウラーノ
【どんなワイン?】
スラトニックは彼らがスロヴェニアに持っていたブドウ畑の名前で、以前ワインの名前に使われていたものを復活させた。父スタンコが歩んできた道をサシャ自身がなぞっていくことで、スタンコがどのように考え決断をしてきたのかを知れるのではないかというサシャの思いが込められている。
マセレーションの長い、ブルーラインのオスラーヴィエに対して、果実感もあって皮や種由来の複雑味があるワインをイメージして造られた。本当はサシャがワイナリーに参画した2006年から造る予定だったが、スタンコを説得するのに時間がかかり、ファーストヴィンテージは2009年に。
No.3【白】シヴィ
ヴィンテージ:20212 ¥6160 品種:ピノ・グリージョ
【どんなワイン?】
シーヴィはスロヴェニア語で「灰色」、イタリア語のグリージョにあたる言葉。マセレーション期間と樽での熟成期間を短くし、ブルーラインのセカンドクラスとして早い段階で飲めるように考えて造られた、S(サシャ)ライン。
No.4【赤】RS(2本入り)
ヴィンテージ:2022 ¥6160 品種:メルロー、ピニョーロ
【どんなワイン?】
SasaサシャのRossoロッソ(赤)ということでRSと名付けられたこのワイン。メルローを主体として、ピニョーロを混醸して造られている。2014年(ファーストヴィンテージ)は痩せたブドウの年であったため、メルローのマセレーションを短めにして、渋みの強いピニョーロを混ぜたことで生まれた。
2014年の次のヴィンテージは2017年となり、以降は毎年造られることになった。収穫時期の異なるメルローとピニョーロは別々に収穫、2週間のアルコール醗酵とマセレーションを行い、圧搾後にブレンド。大樽で12か月間、ステンレスタンクで数か月間、瓶内で数か月間休ませリリース。