ワインについて
イタリアでも珍しい貴腐ブドウを使った甘口ワイン!
畑:貴腐菌がつきやすい畑
品種:Grechetto 50%, Sauvignon Blanc 40%, Procanico 10%
土壌:沖積層の粘土質
標高:220m
醸造:標高の低い位置にある畑で朝の霧が多く発生し、貴腐菌の発生を誘発する。収穫は10月下旬から11月中旬と非常に遅い。醗酵は古い小さな樽を使う。樹齢の古い葡萄を遅摘みして造られる貴腐ワイン。8ヶ月間の瓶熟。ウンブリア最高のデザートワインとしてイタリア国内のリストランテで人気を得ている。
【パラッツォーネ】
『5品種ブレンド』唯一のワイン
一時期のソアヴェのように安ワインの代名詞となっていたオリヴィエート。ジョヴァンニは土壌改善から取組み、5品種 ブレンドだからこその落ち着いた味わいのワインを造り続けている。
造り手は25人だけ
2,500 年の歴史を持つ「オリヴィエート」。近年では低 価格ワインの代名詞のようになってしまった。
『オリヴィエートの造り手は25人しかいないのに市場 には 500 種類以上のオリヴィエートが存在する。こ れがイメージを悪化させた原因』
「ボトラー」と呼ばれる葡萄やワインを買取り、色々な エチケットを貼って販売する会社がウンブリアに 80 社 もある。 オリヴィエートの 90%はボトラーによるもの。自社葡萄 でボトリングまで行うのは 25 人程度。
『ここでは 2,500 年前からワインが造られてきた。そ れは土壌や気候がワイン造りにとって優れていたか ら。昔の人は理解していた』
1969 年に「ドゥビーニ」家がパラッツォーネ地区の教 会を購入したのが「パラッツォーネ」の起源。 1970 年に現当主「ジョヴァンニ」の父親が 25ha の土 地に葡萄を植樹し葡萄栽培を開始。1982 年にはボ トリングまでを自分達で行うようになっていく。
『オリヴィエートは産業が無かったので自然が多く残 っている。有機栽培で土壌を活かし、収量を下げる ことで葡萄の質を上げることが重要』
彼等の土壌は複雑。断層が重なった地域で色々な 土壌がモザイク状に入り組んでいる。
『火山の噴火によって海底が隆起した土壌。堆積土 壌主体で一部にはシルトが出ている』
基本的には粘土主体なので保水力がある。暑いウン ブリアでも葡萄は焼けることはない。