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【AUDACE・マネージャー和泉が選ぶ】トスカーナの厳選自然派ワインセット【白赤赤赤赤赤6種6本】

【AUDACE・マネージャー和泉が選ぶ】トスカーナの厳選自然派ワインセット【白赤赤赤赤赤6種6本】

通常価格 ¥29,000
通常価格 ¥36,410 セール価格 ¥29,000
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ワインについて

エノテカオグラワインセット!

私たちのワイナリー巡りの旅はトスカーナで完結します。

パーチナとレ・ボンチエは異なる個性の素晴らしいワインです。

ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナが食べたくなる、そんなワインセットです。

Audaceマネージャーの和泉のレポートと共にお楽しみください。

Audaceマネージャー・和泉のワイナリー訪問記

エノテカオグラの小松からは、
「人の顔が浮かぶワインが素敵だ」と言われてきました。

今回紹介するのは「レ・ボンチエ」と「パーチナ」という二つのワイナリーで、いわば僕の中の“顔が浮かぶ”ワイナリーです。

レ・ボンチエはトスカーナ州に位置する、僕の大好きなワイナリーです。

はじめに旦那さんの案内で畑を見学しました。ここではブドウの樹をとても近くで見ることができました。標高は約400m、周囲に日差しを遮るものがないため、樹は低く仕立てられ、かなりの密植です。(樹同士を近くに植えることで刺激し合い、より良いブドウができるといわれています。)

ただ密植するだけでは水分不足になるため、あえて下草をそのまま残しているそうです。

畑を見た後は醸造設備を見学し、テイスティングへ。彼らのワインは「Le Trame」と「5(チンクエ)」の2種類のみです。日本より若いヴィンテージを飲みましたが、フレッシュで凝縮感がありながら飲み心地も良く、本当に素晴らしいものでした。
その場にビステッカがあれば…と心の中で思っていました。

話の中で特に印象的だったのは「5(チンクエ)」の名前の由来です。
これは彼らのセカンドワインで、Le Trame用に選ばれなかったブドウが使われています。そこから「10点満点中の5」という意味を持たせているほか、ブドウの花や葉が5つに分かれていること、ワイナリーが5丁目にあることなど、さまざまな「5」にまつわるエピソードが込められているそうです。

日本で出会って好きになったワインも、やはりワイナリーを訪ねて生産者から話を聞き、畑を見ることでさらに愛が深まりました。

パーチナは同じくトスカーナ州の、シエナの街から少し離れた場所にあります。

到着すると、奥様ジョヴァンナと旦那様ステーファノが迎えてくださり、ヴィッラへ案内してくれました。明るくパワフルなジョヴァンナは、まさに太陽のような方でした。

ワイナリーを歩いて見学すると、まるで山中にブドウ畑があるような印象を受けました。ステーファノによると敷地には独自の生態系があり、それによって化学的なものに頼らず土地の力を保てるそうです。

丁寧な説明のあと、いよいよテイスティング。樽から直接飲んだワインの味わいには、思わずため息が出ました。その時ステーファノと目が合い、「そうだろ?」というような表情をしていたのを覚えています。

僕がパーチナのワインを選んだのは、ワインが好きなことはもちろん、彼らへの大きな恩があるからです。

キャンティの山道でタイヤがパンクし、電波も届かず炎天下で立ち往生していたとき、ジョヴァンナに連絡がつながり、すぐに迎えに来てくれました。さらにその日も翌日もレンタカー会社に何度も連絡をしてくれ、代車の手配まで全て整えてくれたのです。もし彼らがいなかったらと思うと、感謝の気持ちは尽きません。

その時ジョヴァンナがくれた言葉が忘れられません。

「喜んでやらせてもらったのよ。私たちはあなたたちを助けるためにここにいるのだから、何かあったらいつでも電話してね。」

ワインの素晴らしさだけでなく、人の温かさが強く胸に残っています。

今回のワインセットは、彼らの人柄を写したような優しく柔らかい、素敵なワインです。

だからこそ本当の味わいを楽しむために、忍耐強く、可能であれば1週間以上ワインを休ませてあげてからお楽しみください。

そしてぜひ、皆さまの感想を聞かせてください!

 

No.1【白】ラ・チェッレティーナ / パーチナ

ヴィンテージ:2022 ¥6050 品種: トレッビアーノ、マルヴァジーア デル キャンティ

【どんなワイン?】

もともとはヴィン サント用のブドウの余剰分で造られていた白ワイン。2010年ごろ植え始めた白ブドウの樹齢が高まってきたことにより生産量が増えはじめた。

セメントタンクでおよそ10日程度マセレーション後、1000Lのアカシア樽と500Lの桜の木樽に移され12か月間熟成。

【どんな造り手?】パーチナ

パーチナは、シエナ東方カステルヌオーヴォ・ベラルデンガの丘にある、10世紀の修道院を起源とする農園兼ワイナリーです。エトルリア時代にまで遡る歴史をもち、名前はワインの神「パチャ」に由来すると伝えられています。1933年にティエッツィ家が取得し、1970年代以降は科学者だった両親エンツォとルチアが農薬や化学肥料を使わない持続可能な農業を実践しました。1987年には娘ジョヴァンナと夫ステーファノがワイナリーを引き継ぎ、自家元詰めを開始。野生酵母発酵、セメント槽と木樽による自然な醸造、ノンフィルターでの瓶詰めを守り続けています。

DOCGとの齟齬から2009年以降はIGTでリリースしていますが、環境尊重と伝統的手法に基づいたワイン造りは高く評価されています。現在は子どもたちマリーアとカルロ、さらにその家族も加わり6世代目へと継承が進んでいます。また、かつての農家の住居を改装した「パチニーナ」ではアグリツーリズモも営まれ、訪問客に歴史と自然を体験できる場を提供しています。

No.2【赤】カナイオーロ / パーチナ

ヴィンテージ:2022  ¥5500 品種: カナイオーロ

【どんなワイン?】

素直な果実とジェントルなタンニンが特徴のカナイオーロ。主に補助品種としてブレンドされるブドウで、この品種単体で造るワインはほとんど見かけられないが、カナイオーロという品種の個性をもっと把握したいというステーファノの個人的欲求から生まれた。

約2週間程度マセレーション後、オーク樽で10ヶ月間熟成。ボトリング後さらに2か月熟成してからリリース。

No.3【赤】パーチナ / パーチナ

ヴィンテージ:2016  ¥4620 品種: サンジョヴェーゼ主体、カナイオーロ、チリエジョーロ

【どんなワイン?】

2008年までは「キャンティ コッリ セネージDOCG」としてリリースされていた彼らのフラッグシップワイン。酷暑だった2009年に、"遊離亜硫酸塩(酸化防止剤)の量が少ない"という理由でキャンティの官能検査を落とされたことをきっかけにDOCGでリリースすることをやめ、それ以降は「パーチナ」という名前でトスカーナIGPでリリースしている。

平均樹齢は約30年。広大な敷地を持つパーチナでは収穫は複数回行われるが、最も状態の良いブドウでこのパーチナが造られている。セメントタンクで平均6週間程度マセレーション後、大樽に移され24か月間熟成。ボトリング後さらに2年熟成してからリリース。

No.4【赤】チリエジョーロ / パーチナ

ヴィンテージ:2020 ¥4950 品種:チリエジョーロ

【どんなワイン?】

シラーが枯れ始めた区画の歯抜け部分に植えられたチリエジョーロ。ほとんどはそのシラー主体で造る「ラ マレーナ」にブレンドされるが、チリエジョーロが余った場合、単体でボトリングされる。

約20日程度マセレーション後、セメントタンクとステンレスタンクで10ヶ月間熟成。

No.5【赤】5(チンクエ) / レ・ボンチエ

ヴィンテージ:2022 ¥5500 品種: サンジョヴェーゼ90%、コロリーノ、フォーリア トンダ、マンモロで計10%

【どんなワイン?】

本来トップキュヴェのレ トラーメになるはずのアルベレッロ仕立てのブドウの中からレ トラーメ用に選別した残りを、木製の開放醗酵槽で醗酵後、一部をステンレスタンク、一部を樫の大樽にて熟成。

ワインの名前にもなっているチンクエはイタリア語で数字の“5”を意味する。イタリアの成績表は10段階評価、6以上は合格、5以下は落第ということで「ギリギリでレ トラーメになれなかった」という意味を込めて冗談交じりにチンクエ“5”と名付けられた。
レ トラーメのセカンドワインの位置付け。

【どんな造り手?】レ・ボンチエ

レ・ボンチエは、キャンティ・クラッシコ地区南端のカステルヌオーヴォ・ベラルデンガ(標高360m)にあるジョヴァンナ・モルガンティが営む小規模ワイナリーです。粘土質石灰土壌のわずか3ヘクタールの畑を自然農法で管理し、施肥は行わずマメ科植物などを緑肥として利用。珍しい低いアルベレッロ仕立てと高密度植樹(7400本/ha)によってブドウを育てています。

収穫はすべて手作業で、小型の木箱で丁寧に運搬。その後、ジョヴァンナが自らピジャージュできるよう特注した小型の開放式木製醗酵槽で野生酵母発酵を行い、500〜1500Lの様々な樽で約15か月熟成。瓶詰め前にごく少量の亜硫酸を加え、ノンフィルターで仕上げます。年間生産はわずか1万2000本です。

伝統的な開放発酵と手作業のピジャージュはリスクも伴いますが、自然なロングマセレーションを促し、アロマを損なわず豊かなエキスとタンニンを引き出すことができます。ジョヴァンナは自作の布カバーで果帽を守るなど工夫を重ね、小さな体と力で可能なスケールを選びながら、自らの哲学に忠実なワイン造りを実践しています。

No.6【赤】レ・トラーメ / レ・ボンチエ

ヴィンテージ:2020 ¥9790 品種: サンジョヴェーゼ90%、コロリーノ、フォーリア トンダ、マンモロで計10%

【どんなワイン?】

元々キャンティ クラッシコの名前でリリースしていたこのワイン、酷暑だった2011年に、その香りと高いアルコール度数がキャンティの備えるべき特性ではないという理由で1回目の官能検査を落とされたことで、DOCGの格付けと決別することに。

2.49ヘクタールのアルベレッロ仕立ての畑から収穫されたブドウの中からレ トラーメ用のブドウを選別、彼女の小さな身体でも手で直接ピジャージュ(醗酵途中の攪拌)できるようにしつらえた、小型の開放式木製醗酵槽でアルコール醗酵を行なわせた後、500-1500リットルとさまざまな容量の樫の樽へと移し替える。約15ヶ月の熟成の後、若干量の二酸化硫黄を添加しノンフィルターでボトリング。