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エノオグワインセット 中部イタリア特集【泡白白3種6本】

エノオグワインセット 中部イタリア特集【泡白白3種6本】

通常価格 ¥17,000
通常価格 ¥23,980 セール価格 ¥17,000
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ワインについて

エノテカオグラワインセット

自宅でイタリア料理を作ってイタリアワインを飲んで二日酔い?になりましょう!

セットなので価格もお求めやすく、さらに送料無料です。(一部地域除く)


イタリアは南北に長い国です。北部、中部、南部と大別されています。

今回は中部イタリアのマルケ州とトスカーナ州のワインのセットです。

中部イタリアの特徴はとにかく食事に合わせやすく、味わいのバランスが取れていることです。

バッケレートは去年小松が訪問した思い入れのあるワイナリー。

カルミニャーノにあるワイナリーですが、実は白ワインも秀逸です。

No.1【泡】ブリュット ヴェルディッキオ/ サルタレッリ

ヴィンテージ:NV   価格2,860円 産地:マルケ州 品種:ヴェルディッキオ100% 輸入元:テラヴェール

【どんなワイン?】

ヴェルディッキオ(樹齢15年程度)の色々なクローンを使用する。シャルマ方式で品種由来のフレッシュな香やフルーツ感を大切にしている。また醸造後期のシュール・リー期間を6ヶ月と通常のシャルマ方式のスパークリングより長くとる事で旨味や深みを得ている。ワイナリー40周年を迎えた2012年にリリース。 

【どんな造り手?】

1960年、葡萄栽培農家として設立された「サルタレッリ」。1972年遂に葡萄での販売を止め、自分達で ボトリングまで行うようになった。 現在の当主は「パトリッツィア」「ドンナテッラ」夫妻。彼等は元々パン職人だったが、1989年、父親が亡くなったのを機にカンティーナを引き継いだ。パン造りでもワイン造りでも美味しいものを知ることと感性が大切。あとは仕込みを丁寧にできるかどうか。ワインの仕込みは畑作業。

彼等は100%自社葡萄のみ。自社葡萄という考え方の薄いこの地域では珍しい造り手。 現在、主にこの地域で栽培されている多産性のクローンを使用せずに昔のヴェルディッキオのクローンを復活させて本来のヴェルディッキオの味わいを復活させる活動をしている。

この地域では病気に強く多産なクローン3種が90%を占める。僕等は昔のヴェルディッキオを復活させる為32種類のクローンを混植している。

昔はクローンという考え方自体が存在しなかったので 自然と畑の中で様々なクローンが共存し、熟度、酸度、凝縮度、どれもばらつきがあった。 色々なタイプのクローンの色々な個性が複雑さを与 えてくれる。

単一のクローンでは複雑味は出ない。病気や栽培の手間は少なくなるが、単純な味わいになる。32種類のクローンを畑に混在させることでワインはより複雑味を持つようになった。

No.2【白】オッフィーダ ペコリーノ ヴェロニカ/レ カニエッテ

ヴィンテージ:2021年   価格3,190円 産地:マルケ州 品種:ペコリーノ100% 輸入元:テラヴェール

【どんなワイン?】

収穫後、0度にキープした冷蔵庫で3日間葡萄を冷やし、低温マセラシオンで品種由来の香を得る。プレスは窒素を充填して酸素と触れ合わない状態で行う。発酵温度は15度から初めて低めにキープして葡萄由来の揮発的なフレッシュな香を失わないようにする。発酵期間は30日間。デキャンティングして不純物を取り除き、健全な澱と一緒にステンレスタンクで6ヶ月間熟成後、出荷。

【どんな造り手?】 

1960年代、ラファエル・ヴァニョーニがマルケ州南部、リパトランソーネの農地を購入したのがレ・カニエッテの始まり。その際に購入した建物の名前がレ・カニエッテでした。
『当時は野菜栽培の為の農地で、その一部に葡萄畑もありました。葡萄栽培で儲かる時代ではなかった。葡萄畑は家族のワインを造る為でした』
マルケ州南部、海に近い地域の土壌は肥沃な粘土質。野菜の栽培には適していたが、ワイン用ブドウの栽培には最適とは言えなかったのです。
『この辺りにはワイナリーは皆無でしたが、リパトランソーネの一部は更新世の砕屑岩と砂質を多く含む土壌でミネラル分が豊富で水はけが良く、ワイン造りに最適でした』
リパトランソーネの特殊性に気付いた後継者のジョヴァンニは1990年代に入ると葡萄畑を拡充。良い土壌の畑だけ葡萄畑に切り替えていきます。

2002年にはジョヴァンニが当主となり、更にワインに注力していき、2007年にはカンティーナを一新。清潔な環境で葡萄、ワインを醸造できる下地が整います。
『昔ながらの古い木製のセラーはコンクリート製の清潔なセラーに変更。大型のセメントタンクと小型のステンレスタンク。熟成用の大樽とバリックを導入』
オアジ・デリ・アンジェリ、ヴァルテル・マットーニ等の若い造り手達と仲が良く、一緒に飲み、ワイン造りも一緒に学んでいて、常に変化し、進化しているのです。

No.3【白】サッソカルロ テッレ ア マーノ ビアンコ/ バッケレート

ヴィンテージ:2020年   価格5,940円 産地:トスカーナ州 品種:トレッビアーノ80%、マルヴァジア20% 輸入元:テラヴェール

【どんなワイン?】

 サンジョヴェーゼの畑の下部に植えたトレビアーノ。一番下には小川があり、湿気が溜まるのが特徴でサンジョヴェーゼには向かない区画。10月中旬まで収穫を遅らせたトレッビアーノとマルヴァジアのブレンドで、湿気が多いので一部貴腐菌が着いている。野性酵母のみ。20日間程度のマセラシオン。熟成は古トノー樽のみ。

【どんな造り手?】

「カルミニャーノ」の外れの山の頂上の古い洋館の地 下部分が「バッケレート」のカンティーナ。「バッケレー ト」は酒の神バッカスに由来する。 1920年からこの地に住む家系で周辺の地主でもある「ロセッラ・ベンチーニ」がオーナー。所有地は150haだが葡萄畑は 8haのみ。8haの葡萄畑の為に90haの森を残している。葡萄樹は単独で生きていると弱くなる。他の動植物と影響しあうことが自然。

未婚の「ロッセラ」は1人で洋館に住み、自分で育てた野菜と果物、自作のオリーヴオイル、コンフィチュールで自給自足に近い生活をしている。

レオナルド・ダヴィンチに近い家系でダヴィンチの叔母が住んでいた建物もある。トスカーナで最も古くからワイン造りが行われてきた。

本格的なワイン造りは90年代から行っているが、2001年に転機を迎える。

ニコラ・ジョリーに感銘を受けた。技術的なことではなく、自然を尊重する姿勢や、現代の科学醸造の悪い部分が理解できた。

2001年、醸造所内の全ての薬剤を捨て、ビオディナミに変更。一切の薬剤の使用を禁止した。

醸造責任者は「マルコ」。「ロッセッラ」の最高の理解者で栽培責任者でもある。土壌改良を進めた彼等は葡萄の強さを活かす醸造へと変わっていく。 発酵槽はステンレスタンクからホーロータンクとセメントタンクへ変更。

空気との接触を促し、酵母に自由に発酵させる。 ステンレスは電気を通すので少なからずワインが影響される。自然な環境がいい。

熟成に使われる樽は2008年まで徐々に買い足して きた。中古樽は衛生状態が確認できないので嫌い、新樽を買い足してきた。 当初は樽香がどうしても出てしまったが、今では新樽はほとんど使われていないので樽のニュアンスも減り、 葡萄自体の個性が出ている。

コンフィチュール作りでも良い果実があれば砂糖は最小限で良い。ワイン造りも同じ。良い葡萄ができれば何も足さない方が良い。

彼等のカルミニャーノは進化している。葡萄の凝縮度は更に高まっているが、重くない。ジューシーでフレッシュな果実が前面に出ている。「ロッセッラ」の人柄のように楽しく躍動感のあるワインになってきた。